
神戸ハーバーランドは、JR神戸駅の海側に位置する大型複合商業施設が集まるエリアです。その中でも「ガス燈通り」は、JR神戸駅から海側の商業施設「umie(ウミエ)」や「モザイク」へと続く、約350メートルの並木道(ケヤキ並木)を指します。

ハーバーランド一帯は、もともと明治期から昭和にかけて川崎重工業の工場や倉庫が立ち並ぶ、神戸港の産業を支えたエリアでした。しかし、産業構造の変化とともに工場は移転し、広大な跡地の再開発が課題となります。
1980年代後半、神戸市と民間企業が連携し「神戸ハーバーランド都市再開発事業」がスタートしました。この計画の大きな特徴は、単なる商業開発ではなく、「港町神戸の歴史と景観を未来へ引き継ぐ」ことを重視した点にあります。ガス燈通りもその思想を象徴する存在です。

ガス燈は、開港間もない神戸の街にいち早く導入された文明の象徴でした。異国文化を柔軟に取り入れてきた神戸の歴史を反映し、再開発後の街並みにもあえてガス燈風の街路灯が採用されました。関わった都市計画の専門家や建築家たちは、夜景の明るさではなく「夜の質感」を重視し、あたたかみのある光環境を丁寧に設計しています。

ガス燈通りイルミネーションの最大の魅力は、その控えめで洗練された光の演出にあります。街路樹にはシャンパンゴールドのLEDが巻かれ、足元の照明やガス燈の灯りと調和しながら、通り全体を包み込みます。
この日は幸か不幸か、雨が降ってきたので地面まで黄金色になりました。

神戸アンパンマンこどもミュージアム&モールがガス燈通りのすぐ先にあり、アンパンマンのキャラクターたちがガス灯通りの至るところに配置されています。

本降りになってきたので通りにあるマクドナルドで小降りになるまで休憩。

石畳の通りには幾何学的な光のラインが浮かび上がり、まるで光の絨毯の上を歩いているかのような感覚を味わえます。通り沿いのガス燈風の街灯は、現代的なLEDイルミネーションとレトロな雰囲気を見事に融合させ、港町神戸ならではの独特の世界観を演出しています。

神戸ハーバーランドのガス燈通りは、昼間の散策も素敵ですが、やはり夜の帳が降りてからこそ、その真価を発揮します。
デートで訪れるもよし、家族で神戸アンパンマンこどもミュージアムを楽しんだ後に立ち寄るもよし、一人で静かに夜の港町を感じるもよし。それぞれの過ごし方で、この光の散歩道は訪れる人を優しく迎えてくれます。
撮影日:2025年01月07日
アクセス
- JR神戸駅から 徒歩約10分程度。
- 神戸市営地下鉄 海岸線ハーバーランド駅から徒歩 約10分程度。
































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