
沖縄県宮古島の南西に位置する来間島。
その島の北西側にひっそりと広がる「パチャビーチ」は、東洋一綺麗な砂浜で有名な与那覇前浜ビーチの対岸にありながら、驚くほどの静寂に包まれた隠れスポットです。
宮古空港からは車で約15分から20分ほど。宮古島本島と来間島を繋ぐ全長1,690メートルの「来間大橋」を渡り、島に入ってすぐの場所を右折すると辿り着きます。
ビーチのすぐ近くには、島を代表する展望スポットである「竜宮城展望台」や、地元の食材を活かしたカフェ「楽園の果実」があり、観光の合間に立ち寄るのにも最適です。ビーチからは、対岸に真っ白な砂浜が続く与那覇前浜ビーチや、海の上を真っ直ぐに伸びる来間大橋の全景を眺めることができます。
海の透明度は抜群で、浅瀬のエメラルドグリーンから沖合のコバルトブルーへと変わるグラデーションは息を呑む美しさです。


眼前にかかっている来間大橋は全長1,690メートル、1995年に開通した橋じゃ。

元々は農道として整備された代物。コンクリートの無骨な白い橋脚が、浅瀬のエメラルドから深淵のコバルトブルーへと溶け落ちる海水に突き刺さって、それがまあ……「用と美」の極みですな。

橋の欄干の規則正しい並びが、心地よい。装飾を削ぎ落とした先に、この海との調和があるのやもしれぬ。


そんな来間大橋を抜けて辿り着いた先にあるのはパチャビーチ……見てくだされ!この透明で澄んだ海、もはや水があることすら忘れさせるほどではありませぬか!


……ほう、これは美しい。足元の砂が波に洗われ、光の糸が底を走っておる。これほど清らかな「青」は、都ではお目にかかれぬな。

そうでございましょう!真冬でも20度以上の快適な気候がもたらすこの穏やかさ。見てくだされ、あの岩場に溜まった水の煌めきを。極上のビードロ細工のようですぞ!


織部殿、あちらの岩はひどく武骨じゃな。滑らかな砂との対比が、自然の厳しさを物語っておる。まさに「用の美」を感じる景じゃ。

あのゴツゴツとした歪み!まさに拙者の好む「ひょうげ」た形でございます!磨き上げられた平穏よりも、あの荒々しい岩肌こそが、この風景の隠し味にございますな。

波打ち際に座っていると、心が無になる。……が、無になると同時に、なにやら腹の底から呼びかける声が聞こえてくるわい。

さては「空腹」という名の茶の湯の合図ですな!宗匠、それならばすぐ近くに、乙な店を見つけてございます。「まるかみ」という名の、実に無骨な店構えでして!


「まるかみ」か。看板の文字に勢いがある。……開店前にも関わらず、わしらの他にもすでにお客がいる気配じゃ、人気店なんじゃのう。


宮古島エリアでは五指に入る有名店です。さあ、はやく中へ入っていただきましょう。


ほう……出てきた。これが沖縄そばか。透明な汁の中に沈む不揃いな麺、そしてその上に鎮座する肉の塊。豪華さはないが、実に「力」がある。

豚の三枚肉と澄んだカツオ出汁のスープが力強く麺と調和しておりますな。

温かい汁が身体に沁みる。来間大橋の広大な景色、西の浜の冷涼な透明感……それらがすべて、この一杯の熱に集約されていくようじゃ。


ううむ、宗匠!このソーキの柔らかさ、箸で解れる様はまさに「自由」そのもの!飾らず、衒わず、ただ旨い。これこそが島での数寄の終着点かもしれませんな!

この小さな椀一杯に世界が収まっておる。究極まで削ったものに、すべてが宿る——茶の湯とはただ湯をわかし、茶をたてて飲むことと知れ、と言うてきたが、そばとて同じことかもしれんのう。

宗匠がそこまで言うとは……よほどこの島が気に入りましたな。蒼穹の下の橋、白砂と無骨な石積み、そして素朴な一杯の麺。宮古島とは、豪奢と侘び、広大と小さき器、すべてが同じ島に収まっておる——これは乙以上、最上の景ですな。
アクセス
・宮古空港からレンタカーで20~30分






























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